SUIJI-SLP

目的と特徴

グローバルな視野を持ちながら、地域から持続可能な未来づくりに貢献する国際的なサーバント・リーダーの養成を目的として、学士課程では、日本とインドネシア6大学の学生が両国の農山漁村に共に滞在し、地域が直面する課題に取り組みながら、約3週間にわたって学びあうSUIJIサービスラーニング・プログラム(略称、SUIJI-SLP)を展開しました。2013年8月には6大学でSUIJI-SLPに関する覚書を締結し、本格始動しました。SUIJI-SLPの柱となる特徴は、日・イの学生が言語・文化・学部の違いを超えて、両国の農山漁村で実施するプログラムに共に参加する双方向性、学際性、多文化性、農山漁村でのグローカルな地域貢献型の学びにあります。

科目構成

日本3大学におけるSUIJI-SLP関連科目

  単位数 科目名 概要
1 1単位 地域未来創成入門 SUIJI-SLPの目的や視点を講義・演習形式で学ぶ。
2 1単位 カルチャーシェアリング 四国の農山漁村で、日・イ6大学の学生が、文化の違いを理解し尊重する姿勢と技能を養うフィールドワーク型の実習。
3 4単位 ベーシック
国内サービスラーニング
四国3大学が設定する農山漁村サイトに、日・イ6大学の学生が共に滞在し、地域が直面する課題と未来可能性を掘り下げ、サーバント・リーダーとしての基礎力を養う。
4 4単位 ベーシック
海外サービスラーニング
インドネシア3大学が設定する農山漁村サイトに、日・イ6大学の学生が共に滞在し、地域が直面する課題と未来可能性を掘り下げ、サーバント・リーダーとしての基礎力を養う。
5 4単位 アドバンスド
国内サービスラーニング
四国3大学が設定する農山漁村サイトに、日・イ6大学の学生が共に滞在し、地域の課題解決をめざした活動を協働で計画・実施しながら、サーバント・リーダーとしての実践力を養う。
6 4単位 アドバンスド
海外サービスラーニング
インドネシア3大学が設定する農山漁村サイトに、日・イ6大学の学生が共に滞在し、地域の課題解決をめざした活動を協働で計画・実施しながら、サーバント・リーダーとしての実践力を養う。

日本側3大学では、表のような科目構成をとり、各大学の規定と実情にあわせながら、全学部の学生が履修可能な科目として位置づけました。愛媛大学では共通教育科目の発展科目として位置づけ、香川大学、高知大学では当初は全学部学生が履修可能な農学部開講科目として位置づけられました。香川大学ではその後、地域未来創成入門、カルチャーシェアリング科目は全学共通科目として位置づけられました。学生は原則として1から順に履修し、グローカルな視点を身に付けるため、国内と海外のサービスラーニングの両方を履修することを履修の条件としました。また、所定の科目を履修した学生は、SUIJIコンソーシアムが認定する「SUIJIサーバント・リーダー・ベーシック資格」および「SUIJIサーバント・リーダー・アドバンスド資格」を取得できるものとしました。

海外サービスラーニング

インドネシアでの海外サービスラーニング(海外SL)は毎年当該年度の2~3月に実施し、計5サイトが実習地となりました。日本学生は日本で3大学合同の事前オリエンテーションに参加した後、渡航し、5サイトにわかれ、インドネシア3大学の学生は所属大学が設置するサイトに参加しました。ベーシックとアドバンスドの役割は国内SLと同様でした。各サイトでの活動の後、帰国前にボゴール農業大学に集合し、成果発表会にて各サイトでの活動内容と成果を共有しました。各サイトの参加者は両国からの学生を合わせ計20~25名程度でした。

サイト名(行政区分) 担当大学
ボゴール(西ジャワ州) ボゴール農業大学
トゥガル(中ジャワ州)
バントゥル(ジョグジャカルタ特別州) ガジャマダ大学
グヌン・キドゥル(ジョグジャカルタ特別州)
スプルモンデ(南スラウェシ州) ハサヌディン大学